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片岡 隆浩*; 西山 祐一*; 豊田 晃章*; 吉本 雅章*; 迫田 晃弘; 石森 有; 青山 裕*; 田口 勇仁*; 山岡 聖典*
Inflammation, 34(6), p.559 - 567, 2011/12
被引用回数:22 パーセンタイル:49.32(Cell Biology)ラドン吸入によってマウスの四塩化炭素誘導肝・腎障害を防ぐことができるかどうかを評価した。マウスへラドンを吸入(18kBq/m、6時間)させた後、腹腔内へCClを投与した。その結果、肝臓と腎臓において、ラドン吸入によって、総グルタチオン(t-GSH)量、及びグルタチオンペルオキシターゼ(GPx)活性が有意に増大した。またCCl投与によって、血清中のGOT, ALP活性,クレアチニンレベルが有意に増大することは知られている。事前のラドン吸入によって、GOT, ALP活性,クレアチニンレベルが有意に減少したため、ラドン吸入はCCl誘導肝・腎障害を緩和させることを示唆している。肝臓及び腎臓中のt-GSH量とGPx活性は、ラドン事前吸入群の方がCCl投与群(ラドン吸入なし)より有意に高かった。以上より、マウスにおいて、ラドン吸入は抗酸化機能を増進させ、CCl誘導肝・腎障害を緩和することがわかった。